お盆のサプライズ配信

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8月のお盆に、ClariSとしては「もともと予定に無かった」のがニューシングル「シグナル」の配信です。

Summer Tracksの発売などは予め決まっていたことでしたが、このシグナルの配信は夜中に急遽発表となり、みんな急にクレカをゴソゴソと出し始め、カードのない若い子たちはヤキモキした夜を過ごしたのではないでしょうか。

以前、ミニアルバムのClariS Summer Tracksをレビューしたため、今回はこのシングル、「シグナル」の単曲レビューと行きたいと思います。

まどマギ繋がりの曲が増える

今回のシグナルはスマホ用アプリ「マギアレコード」のテーマソング。
マギアレコードとは、そもそも魔法少女まどかマギカをゲームへと展開したアプリなので、結局の所ClariSの最大のヒット曲「コネクト」から、このシグナルは直接的なつながりのある曲となっています。

時系列順に行くと、コネクト→ルミナス→カラフル→シグナル、ですね。
ClariSの曲はカタカナ4文字の曲は名曲というひいろさんが勝手に決めたジンクスがあるため、今回も期待の一曲でした。


安定のシンフォニックポップス

シグナル
Sony Music Labels Inc.
2019-08-14


曲調は敢えて似せてきていると言っても過言ではなく、カラフルに似たロックに近いドラムスにオーケストラを合わせた得意の構成。

もし過去にコネクトを聴いて「あ、この曲いいな」と思った人がいたならば、ここがClariSへ帰ってくる良い機会だと思いますよ。
交差する記憶の風景は真実か偽物か、という歌詞など、やはりまどマギのDNAを組んだ楽曲になっていて、この曲がまどマギのOPでもそれほど違和感は無いのでは・・・といったところ。

ただ、今回が今までの楽曲と明確に違うのは前奏~Bメロまで耳に優しかったCメジャーからサビでA♭メジャーへブレーンバスター転調をするところなんですよね。(♮→♭♭♭♭)
サビ前のフレーズはピアノと歌メロがユニゾンするフレーズなのですが、ここの3音(ミ♭ラ♭シ♭)がすでに転調後のフレーズとなっていて、実質ソラで歌える状態になっていないとこの転調は成り立たない。
なのでBメロラストからサビにつながる部分に関しては、ClariSご本人たちもアカペラで念入りに練習したと思います。

そしてそのA♭メジャーのまま突入する最初の間奏。
この間奏から2番のAメロへ戻る音(1:22のところ)がC(ド)なのに気づきましたかね、こうすることで自然にCメジャーへと帰ってくるわけですね、おかえり!

2番の歌い出し「交差する~」の「こ」はD(レ)なので、上記の転調から帰ってくるためのフレーズが次の歌のガイドにはなっていないので、やはりこれ、カラオケなどで歌うと各フレーズの1文字目の音を合わせるのは結構大変なんじゃないかなと思いました。

ハイそして問題のCメロです。
ここはひいろさんの耳が間違っていたら大変申し訳無いのですが、さらに♭が1つ追加されてD♭メジャーになっています。(と思います
こっっそりとG(ソ)の音に♭が入っているんですよ。

Cメロの「無限に連なる」のうち んにつら の部分ですね。

起承結を紡ぐ際に、やはりまどマギでも絶望するストーリー展開がありましたからね。
ここの転調で、そんなダークな側面を表現してたんじゃないかと思うとグッときます。


そして最後のサビでまたもとのA♭メジャーに戻ってくるのですが、

カラフルで僕たちは学びました・・・

このフレーズの場合、ラスサビ前では2拍ブレイクするだろうなと





・・・ほらね




そんな、知れば知るほど面白いのがこの「4番めの刺客」、シグナルなのでした。

カラオケで歌ってみた人がいたら是非Twitterででもアップして聴かせてほしいな!!難しいと思うから!



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