日本が中国にではなく、とうとう中国が日本に生産工場を開設!


DSCPDC_0003_BURST20170627182633523_COVER
写真 --先日購入した華為(ファーウェイ)のmatebook。

日経の記事より
華為が日本に通信機器大型工場 中国勢で初、技術吸収  :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO18244480Z20C17A6MM8000/

詳細は記事を読んでいただければと思うが、ザックリ言うと
「中国企業が(居抜きとは言え)日本に『生産工場』を建ててMade in Japanの製品を作る」
ということ。

いままで散々日本が中国にしてきたことを、まるまる逆のことやられているわけです。

この事実から何が読み解けるのでしょうか。

HUAWEI 華為 ファーウェイ・・・何を欲している?

DSC_4221

HUAWEIはコスパが非常に良いスマートフォンを投入することで、一気にその知名度を上げました。それまでは通信機器系のハードウェアを提供する会社で、一部のキャリアでは有名でしたが一般人で知っている人はあまりいなかったかと思います。

MVNOが普及するとともにSIMフリーのスマートフォン需要が急増。
HUAWEIのP8 liteという「非常に廉価だけど特段使えないわけではない」絶妙なコストパフォーマンスでリリースしたスマートフォンがヒットします。
ハードウェアとしての完成度も高く、ヘビーユーザーのセカンド機や、初心者の最初の1台に選ばれるだけでなく、手に取った人たちから高い評価を受けました。

その後、7インチタブレット T2シリーズ、8インチメディアタブレットのM3シリーズなどを筆頭に、HUAWEIはどんどん日本市場に食い込み、さらに世界中でユーザーを増やしていくこととなります。

近年、アジア圏の経済成長はめまぐるしいものがあり、中国は貧富の差さえ大きけれど、富を持つ人口は日本の絶対値よりも多くなりました。
これに引きずられるように、中国では現地の人件費が高騰。
中国工場を立ち上げた日本企業は(緋色の会社もそうなのですが)ベトナムなど、第二第三の新興国への移動を余儀なくさせられました。

そしてそんなタイミングで、中国・ファーウェイは日本に生産工場を開設します。

HUAWEIがほしいのはMade in JAPANの刻印なのでしょうか。


Made in JAPANのブランド力

ヒューレット・パッカードやVAIOがそうであるように、各部品はマレーシアや中国で生産し、取り寄せた部品を日本で組み立て、検品を行うことでMade in JAPANとして製品を世に送り出している企業もあります。
それだけのことでロゴとしてつくMade in JAPANを、価値のあるものとして提供しているわけです。

HUAWEIと聞いて中国の企業だ、とすぐにわからない人は、刻印のMade in JAPANを見て購買意欲が高まるのかも知れません。
このロゴを取得するために生産拠点を日本に構えたとも考えられるでしょう。


語弊があるといけないのですが、別にMade in CHINAが悪いとかそういうことを言いたいわけではないです。

ただ、全世界供給台数を日本だけで生産するのは不可能です。他にもメリットがあったのでしょうか?

実はコスト増にならない2つの考え

「どこで作られているかなんて気にしない」
という人も多いと思います。

あなたが手にしているスマートフォンはどこの国で最終組立がされた製品でしょう?

正直、緋色もあまり気にしていません。

では、「どこで作られているか気にしない」という人相手に、HUAWEIは日本で生産する有効性をどこで出すのでしょうか。
緋色の考えは主に2つあります。


1:実は中身の部品の多くが日本製であるという仮設

iPhoneの液晶がSHARP製だったり、メモリが東芝製だったりするように、HUAWEIの製品にも多くの日本製部品が使われているのでは無いでしょうか。
そして、それらの多くはもしかして日本国内工場生産だったりするのではないでしょうか。
その場合、「中国に部品を輸出する手間が無い」というメリットが出て来る可能性があります。

QCDで言うところのCostとDeliveryに大きくインパクトを与える内容です。

部品が足りない!発注しなくちゃ!→船便なので2週間かかりますよー
となると、部品が足りなくならないように多めに発注しなくちゃ→置いておくコスト、あまって廃棄するリスクがユーザー価格に跳ね返ることとなります。

これがもし日本国内で全部まわるとすれば、いわゆるトヨタのジャスト・イン・タイム方式によって管理コストや物流コストがグンと下がる可能性があるわけです。


2:日本の技術者を効率的に雇いたいという仮設

現在、中国企業による日本技術者の引き抜き合戦はモノスゴイこととなっています。
機械設計エンジニア、電気設計エンジニア、生産技術エンジニアなどの分野でレベルの高い人材は、数千万の年収でオファーが来ます。
ただ、「中国に行かなければならない」という唯一にして最大のデメリットにより、二の足を踏むエンジニアも非常に多いわけです。

この問題に対し、「いえいえ、勤務先は千葉ですよ」となれば、「じゃあ転職しちゃおうかなぁ」と考える技術者は多いのではないでしょうか。
これにより「中国に来てください!3,000万円の給料を払います!」となっていたのが「中国企業ですが日本で勤務できますよ!2,000万円の年収をお約束します!」というオファーで、エンジニアは首を縦に振るようになるのではないでしょうか
結果として1,000万円の人件費が浮くわけです。(管理コストなども含めるとその倍くらい)
それなりの人数が居るとすれば、かなりのランニングコスト削減となるのではないでしょうか?



以上の仮設が合っているとすれば、中国企業として日本人を雇いたいから日本に事務所と生産拠点を構えるということは合理性が非常に高いわけです。


これからどうなる?

このニュースに対しネガティブな印象を持っているユーザーが多いことが少し意外でした。

日本に新たな雇用を生むニュースなので、元となる国はどこでも良いのではないでしょうか?

また、Lvの高いエンジニアが引き抜かれることを企業側が危惧するならば、そういったエンジニア達にさらなる待遇を企業側が用意すれば良いと思います。
結果的に従業員の平均給与は上がっていくのではないでしょうか。
それができない企業は、辞めていく社員をバッシングすることは決してできないのでは無いでしょうか。

工場で働く人員にとってもそうです。
今は売り手市場故に、例えば法律で定める最低賃金付近の時給では、なかなかライン工は集まりません。
そのため、ライン工を集めようとするとそれなりの時給を提示しなければならず、
「働こうと思える時給」で応募する側は応募すれば良いので、どう考えてもwin-winになると考えられます。
職業選択の自由は認められているのですから、行きたくなければ行かなければ良いのです。


以上のことから、緋色は今回のニュースを支持します。


と同時に、引き抜いてもらえるくらいに頑張って能力を身に着け、努力し続ける姿勢をずっと大事にしていきたいなと思った次第です。








ブログランキング参加中。
良かったらクリックしていってください。

バイク(カワサキ) ブログランキングへ